上映プログラム
Aプログラム 5作品64分
心悸の均衡 高橋良太/5分/2016
had lived さとうゆか/4分/2018
REAR 伊藤仁美/6分/2018
春みたいだ シガヤダイスケ/34分/2016
猫を放つ シガヤダイスケ/12分/2019
Bプログラム 4作品68分
サイケデリック・ノリコ 工藤梨穂/23分/2017
キドアンラク 片岡拓海/20分/2018
へいたいがっこう 伊藤早耶/14分/2012
Prayer to our Father キム・ユジン/11分/2018
Cプログラム 5作品63分
アパルトマン吸血希望的観測i 坂田貴大/32分/2018
Monologue 東遼太/13分/2014
FLASH LIGHT PAPA 林紗綾香/5分/2018
dismantle 中市和磨/3分/2018
道子、どこ 野村奈央/10分/2017
Dプログラム 3作品65分
MY GIRLS COLLECTION 丹羽彩乃/7分/2019
宇宙人、ひとり。 尾焼津早織/3分/2018
同じ月をみつめて 竹村望/55分/2019
Eプログラム 5作品69分
ミキキキキミミ ニセンジューキューネンニガツ 具志堅裕介/10分/2019
alter Yüiho Umeoka/7分/2019
食べる虫 金子由里奈/29分/2016
Sleeping Moon 山中千尋/3分/2019
Eden 宮崎渉大/20分/2018
Fプログラム 4作品65分
妖怪ドキュメント3部作 石川皓一/37分/2016
SEN TOE 江田明里/7分/2016
attachment 鍋島 興市/16分/2018
返事をする; 繰り返す 繰り返した; 消す; 特に好き 特に好きじゃなくなった。 大内りえ子/5分/2014
※チラシ等に記載されていました作品名に誤りがありました。お詫びして下記の通り訂正します。
誤)「窓たち」→正)「猫を放つ」
誤)「bedroom」→正)「Sleeping Moon」
作者による解説/略歴
心悸の均衡
LGBTとのインタビューをもとに、記憶に関して描いた作品。
高橋良太
1995年に青森で生まれ東北で育つ。東北芸術工科大学で映像を学び、3DCGを中心に様々な表現手法を模索し探求している。
had lived
これはひとつの死についての作品だ。祖母が亡くなってから見たもの、記憶に残ったもの、残っていないもの、考えたことを描いた。花を棺に入れることや、死に装束を着せること、出棺、火葬など。祖母の葬式でみたものやその記憶、その日見た夢をアニメーションで描く。時が経つと記憶も思いも生も死もすべてまざっていく。
さとうゆか
1992年北海道生まれ。北海道教育大学大学在籍。紙と版画技法を使ったアニメーションを主に制作している。オランダ・アニメーション映画祭など国内外の映画祭で上映されている。上映団体EZOFILM代表。
REAR
個人的な体験・記憶から想起されるイメージを撮影。内と外の世界を往復しているような感覚的な体験を、日常の水面下で蠢いているような不可視なものとして追っています。
伊藤仁美
名古屋生まれ。2015年名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科修了。2018年4月「なごや寺町アートプロジェクト現代美術展EMPOWERS」(崇覚寺、愛知)、2018年4月「超たまたま16」(小金井アートスポットシャトー2F、東京)
春みたいだ
春みたいだ。だけど、春ではない。そんな曖昧な二人が好きだ。相手を想えば想うほど、自分と相手を傷つけてゆく。僕とあなたは、人生の何処かでせめて、みたいなものにはなれていただろうか。そんなことを考えながら、ぐるぐるした先に出来た作品です。
シガヤダイスケ
1994年生まれ、24歳。日本大学芸術学部映画学科卒業。映像制作団体osampo主催。never young beachなどアーティストのMVを手がけつつ、『春みたいだ』(2016)がぴあフィルムフェスティバル2017でホリプロ賞を受賞、TAMA NEW WAVE正式コンペティション部門、テルアビブ国際映画祭、台湾国際クィア映画祭、ブリスベン国際映画祭など国内外10の映画祭で上映。
猫を放つ
冒頭のみですが、宜しくお願いします。
シガヤダイスケ
略歴同上
サイケデリック・ノリコ
毎朝ラジオ体操をこなすフミの元にノリコがやってきた。彼女はフミの家に居着き、二人は仲を深めていく。 しかし、ある時ノリコはフミを”噛みたい”という衝動に駆られ始める… 大切なのに、それを自ら壊してしまう人について。
工藤梨穂
1995年生まれ。『オーファンズ・ブルース』2018年度ぴあフィルムフェスティバルのグランプリ受賞。『サイケデリック・ノリコ』は京都造形芸術大学2年次に制作した短編作品。
キドアンラク
木戸と安楽、出会いと別れ。出演している二人の雰囲気をそのまま映画にしました。
片岡拓海
1995年大阪生まれ。2014年大阪市立工芸高校卒業。2018年京都精華大学卒業。文字をテーマにした作品を中心に、実写映画も制作。
へいたいがっこう
貧しい家の子供たちが通う「国立平和共栄学校」。ある日主人公の「僕」は、かつての生徒の日記を発見する。そこにはおそろしい学校の秘密が書かれていた…。 3.11直後の社会全体の不安と、作者の将来に対する個人的な不安がグチャグチャと混ざりあい、生まれた作品。
伊藤早耶
1989年北海道生まれ。北海道教育大学岩見沢校美術コース卒業。 個人でアニメーションを中心とした映像作品を制作。 『へいたいがっこう』(2012)がイメージフォーラム・フェスティバル2012で寺山修司賞を受賞するほか、国内外で上映される。最新作は初の中編作品『神話少年ミカド』(2018)。
Prayer to our Father
いまや老人しか残っていない小さな村,女性たちは父に自分の願いをささやく。彼女らの声を通じてこの映画は既存の家父長的伝統社会と結びついた独特な韓国キリスト教の姿を垣間見る。また、韓国社会が直面した深刻な地方消滅の実態を表す。
キム・ユジン
1993年韓国釜山生まれ。ドイツ ブラウンシュヴァイク造形芸術大学卒業。ビデオ、設置、パフォーマンスなどの様々な形式を通じて作品世界を具現している。
アパルトマン吸血希望的観測i
団地を練り歩く吸血鬼の1日。 歩いては止まり歩いては座り。 ただただ、何も起こらない。 ただ、何かが起きそう。
坂田貴大
1995年埼玉県生まれ。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。2018年12月、池袋シネマ・ロサにて『クマ・エロヒーム』で劇場長編デビュー。"
Monolog
-Monolog(独白)-自分の分身でもなく、他人でもない血縁者。世代が違う事で変わる背景とそれに伴う記憶。似たくなくても似てしまう血の不思議と、それぞれの個人的な記憶を題材に制作。
東遼太
1990年生まれ。映像作家。大阪府出身、京都府在住。主に実写での実験系映像作品を制作。『彼岸』(2017)がイメージフォーラム・フェスティバル2018「関西エクスペリメンタル新作展」上映。個人の目線を大切に制作を続けています。
FLASH LIGHT PAPA
袋小路からの脱出*ダガーを近づけるな
林紗綾香
1989年生まれ。2012年北海道教育大岩見沢校映像研究室卒業/札幌市在住。イメージフォーラム・フェスティバル2017に『ZA/ZA』がノミネート。現在は施工業に携わる会社員をしながら個人制作を続ける。再撮影や光の明滅を用いた手法で主な作品を制作している。
dismantle
分解と構築
中市和磨
大阪在住、2018年京都精華大学芸術学部映像コース卒業、3D・2DCGアニメーションを主軸に作品を制作。
道子、どこ
道子は今日もマインドコントロールでとろろアレルギーを消し去る。
野村奈央
1994年生まれ。映画をつくる。武蔵野美術大学の卒業制作『からっぽ』がぴあフィルムフェスティバル2018ほか多数の映画祭にノミネート選出、2018年冬ポレポレ東中野にて単独劇場公開される。"
MY GIRLS COLLECTION
幼少期のコントロールできない衝動を描いた『children/wars』(2014)、セルフィー写真からSNSの装いについて考える『#selfie Internet collection』(2016)、2つの過去作品に新作を加えた短編コレクション。新作では、自分自身を〈盛る〉ことから、〈映える〉モノ・コト・場に自身を近づけることで自分の価値を高める装いについて考える。
丹羽彩乃
1992年愛知県生まれ。独自の描画ルールを設定する手法で実験アニメーションを制作する。近年では「現代の装い」をテーマに、ファッションやガールズカルチャーを題材にした作品を描いている。
宇宙人、ひとり。
従来とは異なる特殊なコマ割りとカメラワークを組み合わせたモーションコミック(マンガに音や動きを加えた動画コンテンツ)作品。本作は、内側から外側に向かって進行するコマ割りをゆっくりとしたズームアウトで見せている。 とある星に不時着した宇宙人と星の住人の物語。
尾焼津早織
1995年神奈川県生まれ。情報科学芸術大学院大学にてマンガに音や動きを加えた動画コンテンツ「モーションコミック」について研究する。独自のコマ割りとカメラワークを組み合わせた手法で作品制作を行っている。
同じ月をみつめて
2017年から2018年にかけて、ある養鶏場で、外国人技能実習生と生活を共にし、仕事をした経験を基にして制作した映像。養鶏場で起こった出来事や帰国した元実習生の姿を追う中で、割り切れない問題や、自身の狡猾さへの気づきなど複合的な葛藤を織り交ぜながら見つめていく作品。
竹村望
ドキュメンタリー系映像制作会社で勤務し、マスメディアの中で既存とは異なる問題の伝え方を模索している。京都銭湯芸術祭実行委員。http://nozomitakemura.tumblr.com
ミキキキキミミ ニセンジューキューネンニガツ
今年の1月に行われた →8(welcom to 8) 8ミリフィルム撮影・現像ワークショップ受講生です。受講時の撮影で色々な光を撮ったのがとても楽しかったので、もっと撮ってみることにしました。
具志堅裕介
沖縄県出身。琉球大学教育学部美術教育専修卒業。情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科修了。主に「音をきくこと」を大きなテーマとして作品制作および研究を行う。
alter 6分/スーパー8(トライ-X)
-alter- 白黒模様とカラフルでサイケデリックのパターンで構成された2つのフラクタルは他我的に自己を表現する。そして自我は鳴り止まないnoiseによって択一される
Yüiho Umeoka
1995年神戸生まれ、2018年京都精華大学卒。デジタル時代におけるアナログ技術の可能性をテーマに作品を制作している。関西を中心にイベント、展示企画にスタッフとして参加。プログラミングと映像を用いた作品の製作、メディアオーサリング、映像作品の製作、小規模イベントの映像/音響オペレーターなど幅広く活動を行なっている。"
食べる虫
アーカイブヲタクと死にたい少女の小旅行
金子由里奈
東京生まれ京都在住。立命館大学映画部で映画制作に出会う。大学は2020年卒業予定...。自撮り映画祭主催者・チェンマイのヤンキー・手段を選ばない(べない)創作者。映画『21世紀の女の子』公募枠に選出される。"
Sleeping Moon
僕の過ちはきみを忘れてしまったこと。とうとう君がみえなくなった。
山中千尋
2017年神戸芸術工科大学イラストレーション専攻卒業。卒業制作『生まれたときから木に挟まれて動けない人』がイメージフォーラム・フェスティバル2017でノミネートされる。
Eden
ここには「不在」があった。 幼女連続誘拐殺人事件、郊外の景色、そしてその周縁で起こる現象、全てがこの理想郷に集約され、変容していく。 実際にあった事件を題材に、その地域に限定して、そこに映る風景にカメラを向ける。「風景映画・事件3部作」第1弾作品。
宮崎渉大
1995年東京都出身。京都精華大学修士課程芸術研究科映像専攻。70年代前後の風景論から派生した「風景映画」の研究と制作。
妖怪ドキュメント3部作
この映画は映画研究会の若者たちと妖怪たちの間におきた或る事件について当時それに関することを記録したあらゆるメディアを集め、編集し作り上げたドキュメンタリー作品である。
石川皓一
1993年埼玉県生まれ。『人間らっこ対かっぱ』や『鉄男』などの力溢れる映画に感動し、映画を撮り始めました。現在も社会人になった仲間たちと共に新作を制作中。
SEN TOE
お尻の浪漫はいつまでも。入浴しない、銭湯ムービー。
江田明里
日本大学芸術学部映画学科映像表現理論コース卒業。在学中制作した「SEN TOE」がISCAで特別賞受賞後、オーバーハウゼン国際短編映画祭、リーズ国際映画祭、台湾電影映画祭にノミネート。
attachment
女は男を知っていた。男は女を知らない。未知の関係相互に立ち現れる思惑の交差と発見に焦点をあてた。虚空な台詞に取り変わられる想像の瞬間は具象的なイメージを待つほかない。
鍋島興市
大学では哲学と音楽を学ぶ。2018年から映像制作を開始し、同年5月にカンヌ国際映画祭短編部門にて作品上映。
返事をする; 繰り返す 繰り返した; 消す; 特に好き 特に好きじゃなくなった。
"氾濫"に巻き込まれる、僕の私の生活に焦点を当てたアニメーション作品。「日常の暴力性」をテーマに、自分の意識が侵食されて無理やり作り変えられていく気持ち悪さ・情報が現実世界を先行していってしまう現代の歪な在りようについて表現した。
大内りえ子
1990年生まれ。北海道出身、北海道在住。アニメーションを中心に映像制作を続ける。主な制作のテーマは個人性や日常が持つ暴力性と歪み、その崩壊について。"ネガティブなこと"が持つ物語性と熱量を咀嚼し、再構築した作品を制作している。その他、らくがきを元にしたアニメなども作る。『私には未来がある』でイメージフォーラム・フェスティバル2016「ジャパン・トゥモロウ」大賞受賞。