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パペット・アニメーションのダイナミクス アニメーションの撮影で最もテクニックが必要とされるパペット(人形)アニメーションの日本の若手作家の良作を特集したプログラム。歴史的に見れば、人の形をしたものが自由自在に動くという古来からの夢への希求が、蒸気や歯車等の精巧なからくりを駆使したオートマトン(自動人形)を生み出したわけだが、現代は仮現運動という視覚のからくりを動力とするパペット・アニメーションとしてその夢は実現されている。 80年代後半、ヤン・シュヴァンクマイエルやブラザーズ・クエイ、イジィ・バルタなどの作品が日本に紹介されて以来、日本におけるパペット・アニメーションの人気は急速に高まり、イメージフォーラム・フェスティバルにもフィルムやビデオで制作された作品が数多く出品された。この人気は現在でも衰えず、同時にいまだに彼らの大きな影響下にあるともいえるが、近年の作家は、自己のカリカチュアとしてパペットを使う傾向が見られる。また、手法的には撮影時のモデル・アニメーションと、それを取り込んだ画面によるCGとしてのアニメーションを実に巧妙に組み合わせている点が新しい。アナログやデジタル、2Dや3Dを必要に応じて使い分け、なおかつ質感の違いを感じさせない。(澤隆志) 作品コメント カラエナ●私達はこの作品を見た人が日常と非日常というものは一体なんだろう、と考えてもらえる様なものを目指した。我々の普段知っている(つもりになっている)日常や非日常というものは決して普遍的ではなく、その境界は危ういバランスの上に成り立っている。その点をテーマにし、私たちが生れたときから見ているTVによって刷り込まれた物語の文法を利用しつつ、徐々に物語そのものを壊してしまうような作品を制作した。(池田泰教+岩田勝巳) 陰 隠輪花●東洋には、世界には陰と陽の相反するもののバランスで成り立っているという思想がある。この作品は、人間の中に潜む意識と無意識の世界の交錯、虚と実、男と女、人工と自然、破壊と構築などといった対になるイメージがそれぞれ、物語における一人の男の浄化・再生の作用、それに反する消去の作用と結合する。そして、それらは反比例的に高まり、最後には逆転するという矛盾も表現した。それは、まるでメビウスの帯の面を指でなぞるかの様でもある。(柏尾和直) certain night, certain place (the record of a man) ●この作品は、アニメーションを用いた彫刻作品である。主人公は鉄製の人間である。鉄が錆びていく様子を映像にし、主人公の置かれた非常な状況と刻々と過ぎてゆく時間を表現した。限られた空間の中で、避けられない災難にあった時、その人はできる限りの抵抗を試みるが...。抵抗をやめ災難を受け入れる時その人は何を失い、何を手に入れたのか?(大橋英子) 阿片譚●1930年代の上海。烟館の一室で男が煙を食している。妄想する男を軸に「落語」を演じてみたかった。(倉重哲二) 明かりの中の会話●私は以前から舞台の袖や奈落や簀の子に隠れている誰かを探し続けている。その誰かは私たちに見えない様にこちらを観察し、そして私たちを操っている様に思える。自分が操っていると思っていた物に実は、操られていたとしたら..。それを人間と人形で表現してみました。(神山千恵) 玉蟲少年●幻の昆虫「時計蟲」を捕まえることを夢見る少年のファンタジー・ムービー。「トワイライトに輝く夕刻。教も"彼"を探しに歯車山へでかけました。やっと見つけた"彼"を追いかけ、迷い込んだ空間は、実は"彼"の体内だった」。無限に続く円環構造と、少年の夢を2重螺旋で絡めたパペット・ アニメーション。(岩井天志) |
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certain night, certain place (the record of a man)
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カラエナ
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受付 当日900円/会員600円 <上映作品> |
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