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NOT TOO SHORT タイ若手作家短編集
2002年カンヌ映画祭「ある視点」部門グランプリを獲得した『ブリスフリー・ユアーズ』のアピチャッポン・ウェラーセタクン、今年のベルリン国際映画祭のフォーラム部門で『one nite husband』が長編デビューを果たしたピンパカ・トウィラ(イメージフォーラム・フェスティバル1998で『メーナーク』が審査員特別賞受賞)、など 今のタイ映画界では、インデペンデント・シーン出身の若手世代が国際的活躍をしている。 今の活況を育んだのは、タイ・フィルムファンデーションが毎年開催している(今年は7回目を数える)「タイ・ショートフィルムフェスティバル」、ピンパカ・トウィラが参加したバンコクのゲーテ・インスティテュートにおけるクリストフ・ヤネツコの実験映画制作のワークショップ、アピチャッポンが創立者の一人であるコンテンポラリーギャラリー、プロジェクト304主催のバンコク実験映画祭(97-01年)など、当初は確固としたスタジオシステムの中のフィルムしか存在しなかったタイの映画界へのささやかなオルターナティブな視点の提案に始まり、彼らの献身的な継続によって、若手世代の映像表現の可能性を広げ、また同時に世界的なネットワークをも同時に切り開いてきたのだ。 今回は、アピチャッポンのシカゴアート・インスティテュートからの帰国後の16ミリ作品など、『真昼の不思議な物体』『ブリスフリー・ユアーズ』ら一連の、彼一流のダウンビートなタッチで、拡散するイマジネーティブ映像の原型ともいえる初期作品群(プログラムA)と、ピンパカの『メーナーク』を含む短編集プログラム(プログラムBとC)で、タイ独特の味・におい・感触の映像世界のショーケースとしたい。プログラムCは、昨年の第6回タイ・ショートフィルムフェスティバルの受賞作品を中心に選んだ。特筆すべきはほとんどの作品が、タイ国内の大学映画科在学中か、卒業制作の作品であり、彼らの多くが今年から来年にかけて劇場映画のデビュー作を準備中であるという点だ。(宮崎真子) 作品についての詳細は nottooshortthai@aol.com まで。 ●チャリダ・ウアブランジット 1970年中国アモイ生まれ、五歳の時タイに移住。タマサート大学コミュニケーションアート専攻、イギリスアメリカ留学を経てタイフィルムアーカイブ、フイルムファンデーションで活動。1997年よりタイ・ショートフィルムフェスティバルをバンコクで開催している。昨年11月より、6月まで日本財団の日本ドキュメンタリーのリサーチで東京に滞在。 ●宮崎真子 1980年代よりアジア各地を撮影(スチル)・リサーチ、または単に遊歩などの間、主に映画を含むカルチャーシーンの様々な人々を尋ねる。この数年タイ・日本間であるタイの家族を追い撮り溜めたDV ドキュメンタリーを編集中。今回はチャリダ氏の日本滞在と、映画について語るにはまず映画と、そこで活動する人を紹介するのが一番、というシンプルな動機で、タイのインディペンデント映画の上映を企画。 作品提供:タイ・フィルムファンデーション 後援:タイ王国大使館 東京
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ピンクハウス
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※6/15日Bプログラム終了後にチャリダ氏、宮崎氏による対談あり。チケットの半券で参加できます。 受付(各回入替制) 当日900円/会員600円/3回券2000円 プログラムA アピチャッポン・ウェラーセタクン初期作品集 メー・ヤナンの伝説 Mee Yanang (Like a relentless fury of pounting waves) 16ミリ/21分/1996 マレーと少年 Malee and the Boy ビデオ/27分/1999 第三世界 Third wolrd 16ミリ/19分/1999 以上、アピチャッポン・ウェラーセタクン作品 プログラムB タイ若手作家短編集1 young & fragile 1 メーナーク Mae Nak ★ 「ナンナーク」と同じタイ古典のゴーストストーリーの斬新な新解釈 ピムパカ・トウィラ Pimpaka Toweera /16ミリ/30分/1997 モーターサイクル Motorcycle ★ 01年、シネフィル・イマジカで上映。 アディトヤ・アサラト Aditya Assarat /16ミリ/14分/2000 魚は飛ばない Fish Don't Fly ★キャリアの長い俳優として知られるプラモートの初監督作。バンコクの片隅で魚を売って生きる少年の物語。 プラモート・センソーン Pramote Saengsorn /ビデオ/17分/2001 Dog & God サルンヨー・ジララク Sarunyoo Jiralak /ビデオ/9分/2002 プログラムC タイ若手作家短編集2 young & fragile 2 ルアン伯父さん Luang Ta ★僧ルアンは、村皆の心の拠り所となっていたが。 パークプーム・ウォンプーム Parkpoom Wongpoom ビデオ/8分/2001 ピンクハウス Pink House ★02年京都学生映画祭で上映。鮮烈な映像感覚に、 デビューを待望されている一人。 スワン・フナクシリサクン Suwan Hunagsirisakul ビデオ/17分/2001 ハルシネーション Hallucination ★タイ版トイレの花子さん@女子大夜間コース ソフォン・サクダピシット Sophon Sakdapisit ビデオ/16分/2002 僕の象の絵 My Elephant ★02年タイショートフィルムフェスティバル,グランプリ作品。あまりに達者な像のスケッチに、先生はみんなの前で疑いをかける。 ソンヨス・サグマカナン Songyos Sugmakanan ビデオ/11分/2002 樹 The Tree ワサン・リァウクラン Wasan Reawklang ★森に溶け込んでしまう主人公のサイケなイマジネーションスケッチ。 ビデオ/10分/2002 小さな父さん A Little Dad タウェポン・プラトーンウォン Tavepong Pratoomwong ★もし父さんが僕より小さかったら? ビデオ/13分/2002 |
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