Bプログラム
, UMINAMI YAMANAGI8ミリ/35分/2001
浮遊生活
8ミリ/30分/2002
seitie'
8ミリ/19分/2003
Cプログラム
Elements \ Elephants8ミリ/10分/2004
g-p.s.
8ミリ/30分/2005
タガ・クロス・イズ・アライブ
8ミリ/30分/2007
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とりあえず、8ミリカメラを手に秘境に向かって飛び出した。旧世界を代表する壁が次々と倒れ、自由な空気が大陸に流れ出した年だった。
8ミリカメラは旧世代を代表するメディアと思われていたが、その底力はすこぶる快調であった。なぜなら忘れていた風景が意外と新鮮だったから。実験は暗いラボでしか出来ないわけではない。陽光すりそそぐ紀行の途上、フィルムは極めて自発的にスペックを向上させていた。
自らの身体を見知らぬ地形に晒す事の自由さ、不自由さ。それが来るべき新世界のルール。それが反語にならないで、空気中でネガポジ一体になる世界。ダンスとは、そうした粒子のいい加減な恋愛行動かもしれない。
それを、彼らの意見とも実際とも呼ぶのは個人の勝手。なぜなら僕たちは、どんな気持ちでも、決してバーチャルに還元できない、ちょうど良い加減の眼力や、モビルスーツにするにはあまりにも脆弱な肉体をもっているから。
この賢いツールの重さをたよりに、今日も日常から隙を見て、とりあえずに未知に向かって飛び出そうと思っている。
(万城目純)
新・世界と踊れ!
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MONGOLIAN PATY
(IFF97大賞作家インタビュー。作中の熊の銅像と、その撮影について) あそこはモンゴルのゴビ砂漠の南方にあるツーリスト・キャンプの山なんですけど、あの銅像は目印のようなものですね。ここにツーリスト・キャンプがあって。モンゴルはどこへいっても道がない。前のキャラバン隊が行った道筋だけを辿っていくんで。最初の花のシーンは、フィックス・ショットでモンゴル独特の時間に慣れてもらい、この熊の銅像の2カット目はウェルカム・トゥ・モンゴルというところです。で、カメラが行きつ戻りつ撮っているのはモンゴルのリズム。僕のダンスのリズムでもあります。(M.J.)
seitie'
中国のシルクロード、西安から敦煌、トルファン。ウルムチ、カザフ族のテント村まで西へ向かう。砂上に見え隠れする城壁跡は、かつての万里の長城と連なり異民族の侵入を防ぐ目的で建てられた。キャメラは実際の灼熱の砂漠を歩む。ただひたすら。"聖地"はつねに"侵略"と背中合わせに存在する。今は観光地となった民俗村の家族たちは、その地を訪れる観光客を岡から見下ろし、何を思うのか?
Elements \ Elephants
2003年、東南アジア最大といわれる"像祭り"の夜に撮影。ほぼ全篇を手回しハンドルによるバルブ撮影で行った。前半の「エレメント」部分は要素または集団の意。後半「エレファント」部分は象、むろん像の意味も含む。ゆらめく炎の中で繰り広げられる楽隊と象、舞手たちによる生ける絵巻物に、抑えてもなお高揚するものに、あえて\(逆スラッシュ)をかけて、定点で構造の解析を試みた。