国内外の映像アート作品の上映、レクチャーを定期開催。古典的名作 から、最新の実験映画まで

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イメージフォーラム・シネマテークno.967
イメージズ・フェスティバル in JAPAN
2013 11/1 Fri.

    タイムテーブル

    日付 18:00 19:30
    11/1 金 A短編 B長編

      受付

    • 当日700円 会員500円
    • ※イメージフォーラム映像研究所37期研究生は無料

      会場

    • イメージフォーラム3F「寺山修司」
    • 渋谷区渋谷2-10-2 Tel.03-5766-0116

  • 四角の中の運動

    四角の中の運動
  • Underscore (_) Subguion

    Underscore (_) Subguion
  • 仮想的な第三の視覚

    仮想的な第三の視覚
  • シャドウ・パペット

    シャドウ・パペット
  • シャドウ・パペット

    シャドウ・パペット
  • あなたはここにいる

    あなたはここにいる
  • 川と私の父

    川と私の父
  • 川と私の父

    川と私の父
  • 川と私の父

    川と私の父

イメージズ・フェスティバル in JAPAN

先鋭的な作品上映で知られるカナダのイメージズ・フェスティバルの選抜プログラム・アジア巡回ツアーをイメージフォーラム・シネマテークで上映!
視覚と認識を挑発する短編6作品と、現在世界で最も新作が待たれるひとり、リ・ルオの実験的ドキュメンタリーを上映。
※Aプロ上映後、パブロ・デ・オカンポ氏(イメージズ・フェスティバル芸術ディレクター)によるティーチ・インを予定
※Bプロ上映後、リ・ルオ監督によるティーチ・インを予定



プログラムA(短編集)「見るということ」6作品64分

第26回目を迎える本年のイメージズ・フェスティバルの作品群は、我々の映像に対する視覚と認識について考察する。自己考察やドキュメンタリーインタビュー、アーカイブ映像、実験映像を駆使し、事実とフィクションとの境界に位置するこれらの作品は、世界の認識に対する新たな視点を我々に提供する。


『四角の中の運動』Movement in Squares ジャン=ポール・ケリー/カナダ/2013/デジタル/13分
今回は一画面での上映となるが、元々二画面構成のジャン=ポール・ケリーの『四角の中の運動』は、三つの要素で形成されている。フロリダのブローカーが差し押さえた家宅の状態をチェックするドキュメント、オプティカルアートの先駆者ブリジット・ライリーの画集をめくる作家、そしてそのライリーに関する1979年作のドキュメンタリーのナレーション。スクリーン上のこれらの対話により、この三つの要素は映像の与える表現と倫理、知覚に対して疑問符を投げかける。
ジャン=ポール・ケリー 1977年、カナダ生まれ。線画と写真、映像を主に制作し、同時に展示されることが多い。作品は、トロント国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画祭等で発表されている。


『サイト』Sight サーザ・キュタン/カナダ/2013/デジタル/3分
8ミリフィルムに直接描かれた色や線が我々の視界を妨げる。とぎれとぎれの映像は、トラウマに対しての考察、そして失われた視覚に対する、作者の言語表現である。
サーザ・キュタン サスカチュワン州サスカトゥーン市出身。1995年より、セクシュアリティーや狂気、若さ、愛、そして人種をテーマとする実験映像を撮り始め、様々な国際映画祭で上映される。平原クリー族とスコットランド人系。現在もサスカトゥーン市に在住。


『Underscore (_) Subguion』 ホルヘ・ロザノ/カナダ/2012/デジタル/28分
ロザノによる二画面構成のこの作品は、暗殺を企てたことにより逃亡を強いられた匿名政治活動家の語りが映される。名前や場所、日時は伏せてあるが、彼は正確に詳細を語る。彼の語る恐ろしい出来事は身近に起こりうるが、そこから生き延びるのは決して容易ではない。正確性と抽象性の双方を併せた映像によって、我々に思案を促す。
ホルヘ・ロザノ 映像作家として約50年間活動し、国内外において評価されている。主な上映経歴にトロント国際映画祭、サンダンス映画祭等。実験映像も様々な国際映画祭やギャラリーで展示/上映される。現在、ヨーク大学の視覚芸術博士課程に在籍。


『仮想的な第三の視覚』A Third Vision of the Imaginary ベンジャミン・ティヴェン/アメリカ/2012/デジタル/12分
ナイロビ市内にある、ケニア放送局の映像ライブラリーを訪ねることにより、映像の持つ価値と意味に対する考察の機会が与えられる。ティヴェンのこの作品は、保存される映像と、破棄される映像、テクノロジーと経済、政治がどのように放送に影響を及ぼすのかを探求する。
ベンジャミン・ティヴェン ニューヨーク在住。2012年、ホイットニー美術館のアート研究過程を修了。ニューヨーク、ダブリン、バンクーバー、トロント、バード大学にて展示。


『シャドウ・パペット』Shadow Puppet ツイ・イー/カナダ/2010/16ミリ(デジタル版)/5分
オプチカルプリンターを表現装置として扱うことにより、各フレームは音を奏でるように流れる。セルロイドにより視覚化したリズミカルな即興画。
ツイ・イー 中国出身。映像を撮り始める前は、環境保存学を専攻。自然から得た物が表現法に影響をあたえる。フィルム媒体に在る詩的さと律動性の探求が彼女の表現の根本である。ヨーク大学で美術修士を授与される。


『あなたはここにいる』You Are Here レスリー・サプネット/カナダ/2012/デジタル/3分
アニメーションされた手による儀式が、死者に書く事を呼びかける。
レスリー・サプネット トロント在住。誠実さ、得た経験、人間感情の多様性を映す映像表現を追い求める。作品は映画祭、映画館、ミニシアターにて上映。


プログラムB(長編)「川と私の父」 1作品75分

『川と私の父』Rivers and My Father リ・ルオ/カナダ・中国/2010/デジタル/75分
ドキュメンタリーの手法をうまく取り入れたリ・ルォの本作は、監督自身の父親の幼少期の記憶に基づいている。記憶の働きを彷彿とさせるように、リは独創的手法で音、映像、そしてナレーションを構築していく。長江の河辺にて監督は生まれ育ち、その場所がこの映画の背景となっている。空間的、時間的に距離を置いて見ることにより、そして、現代における移民の姿のように、物語は古地図に描かれる川のように流れていく。映画の冒頭、ヨーク大学のなんでもないオフィスや廊下が映され、そこで働く一人の定年退職間近の職員が口を開く。彼が語るのは時の流れについてであり、一時は2010年が遠い未来のように思われたことを話す。この1つの会話が、日常のディテールを超越的なものへと昇華させる映画のトーンを決定づける。これらの特徴的な個人的体験は、リが言う「中間的な、不確定な、そして不確実」である一連の情景を伝える。大学の地図倉庫から中国の雨に濡れる道へと、映像は間断なく進行する。リの家族の物語はここで始まり、それらは優雅に構成された、反復するショット(広大な水源内で泳ぐ男、河辺を歩く三人組の少年)で描かれる。過去の物語が、現代の映像で表現されることによって、視聴者の時間的感覚、そして不確定感に関する感覚が増幅される。それぞれのショットは必ずしもナレーションに沿っているわけではなく、時には先立ち、時には追っていく形をとる。この手法が、作品の内部構造の表面化を遅らせる。リは、彼の家族の物語を記録したいだけでなく、一般的な中国人の過去の生活、環境がそれに与える影響、そして彼らの記憶と現在の交差、その全てを記録するためにこの作品を撮るに至った。リは言う、「全てをつなげあわせると、これらの世代間の私的体験は、現代中国史の寓話となる。歴史は、大概の場合、重大な出来事、人物を中心とした物語で形成されるが、私は一般的な人物の私的な記憶も同等に重要であると信じている。これらの記憶は、現在、そして近い将来に関して、新しい着眼点を我々に与えてくれる。一般人が語る物語や記憶を映した本作品によって、郷土史の記録と保存に関与できることを望む」。

リ・ルォ インディペンデント映像作家。中国出身。カナダにて美術修士課程を修了。国内外で映画歴多数。イメージフォーラム・フェスティバル2013で、『飛翔』(2004)、『鳥類学』(2005)を上映した。最新作である『Emperor Visits the Hell』(2012)がバンクーバー国際映画祭でドラゴン&タイガーアワードを受賞。





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