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No.975 「土瀝青 場所が揺らす映画」
書籍刊行記念上映・トークイベント
2014 11/22 Sat.

      タイムテーブル

    日付 11/22
    13:30 上映+トークA
    18:00 上映+トークB

      会場

    • イメージフォーラム3F「寺山修司」
      東京都渋谷区渋谷2-10-2
      TEL. 03-5766-0116

      当日受付

    • 1,000円 会員700円

    • ※書籍『土瀝青 場所が揺らす映画』(税込1,620円)のご持参、またはご購入で一般料金より500円割引

  • 土瀝青 asphalt

    土瀝青 asphalt

  • 土瀝青 asphalt

    土瀝青 asphalt

  • 土瀝青 asphalt

    土瀝青 asphalt

  • 土瀝青 asphalt

    土瀝青 asphalt

公式サイト

qspds996.com/asphalt

様々な分野で活躍する著者たちが、芸術と場所の関わり、そしてこれからの作家のあり方について論じた書籍『土瀝青 場所が揺らす映画』(発行:トポフィル)。その刊行を記念して、映画『土瀝青 asphalt』の上映とゲストを交えたトークイベントをおこなう。『略称・連続射殺魔』や『初国知所之天皇』を嚆矢とする〈風景映画〉の系譜を引き継ぎ、その方法論を現在の日本を捉えるためにアップデート。個人による新しい映画制作のかたちがここに。


上映『土瀝青 asphalt 』 デジタル/186分/2013

監督:佐々木友輔 原作:長塚節『土』 朗読:菊地裕貴 音楽:田中文久

1910年に執筆された長塚節による唯一の長編小説『土』。節の故郷である石下町国生を舞台として、そこに生きる農民の勘次とお品、二人の子であるおつぎと與吉、お品の父である卯平ら家族の物語である。『土瀝青』は、『土』を編集・再構成したテキストの朗読と、現在の茨城県全土を移動しながら撮影した映像をかさねあわせることによって、百年の時を隔てた二つの「場所」に関する表現を映画の上で出会わせる。映画の盲域、ショット=風景の裏に隠された基層の秩序を捉えるために構築された方法論〈場所映画〉の実践である本作は、映像作家・佐々木友輔が『夢ばかり、眠りはない』以来取り組んできた、映画による場所論/郊外論の集大成である。


佐々木友輔

1985年神戸生まれ。中学時代に映像作家の小池照男に師事し実験映像・個人映像の制作を開始。高校時代に制作した映画『手紙』がイメージフォーラム・フェスティバル2003一般公募部門大賞を受賞、バンクーバー国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭など世界各地で上映された。その後、映像表現を中心に、アートプロジェクトや舞台芸術など様々な領域を横断して活動している。2013年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程(先端芸術表現専攻)修了。映画作品に、『手紙』(2002)、『彁 ghosts』(2008-2013)、『夢ばかり、眠りはない』(2010)、『新景カサネガフチ』(2010)、『アトモスフィア』(2011)など。


トークイベント

『土瀝青』をどのように見れば良いのか? GPSを用いた「地上絵」などのユニークな活動で知られる石川初と、「メディウム」の問題を軸として批評・研究を行なう沢山遼の両氏に、監督佐々木友輔が訊く!


トークA
  石川初(ランドスケープ・デザイナー)×佐々木友輔

トークB
  沢山遼(美術批評家)×佐々木友輔


石川初

1964年京都生まれ。ランドスケープ・デザイナーとして、景観計画や外部空間の設計に携わるとともに、GPS受信機や地図を使った様々なフィールドワークやイメージ表現、執筆活動を行っている。自称・地上絵師。主な著書に、「今和次郎「日本の民家」再訪」(共著、2013年日本建築学会著作賞)、「ランドスケールブック 地上へのまなざし」などがある。千葉大学特任准教授。早稲田大学、武蔵野美術大学にて非常勤講師。


沢山遼

1982年生まれ。美術批評。主な論考に「描画/演奏 石田尚志論」(組立転回、2014年)、「限界経験と絵画の拘束 香月泰男の シベリア」(前夜/前線 Critical Archive vol.2、2014年)など。