クリティカル・ライティング講座特別編

「映像とアクティビズム:全体主義国家の例」

東欧のメディア・アクティビスト達が厳しい制限や圧力の中でどのように自分達のメディアを作り上げ、民主化に貢献したかを実際の映像を見ながら解説した後、その当時の東欧の映画やメディアアクティビストたちの支援の賜物として台頭したミャンマー映画の新しい波も紹介する。さらに最新情報として、ミャンマー民主化と入れ替わるように軍事独裁国家となったタイの映像アクティビズムの例も見る。

日時:2019年1月7日(月)19:00〜21:30
受講料:1,000円

※予約不要、当日受付のみ
※イメージフォーラム映像研究所研究生、クリティカル・ライティング講座受講生は無料

 

講師:清恵子(せい けいこ)
メディア・アクティビスト、キュレーター、著述家

[講師略歴]

1980 年代に日本のビデオアートを支えたビデオギャラリーSCANのディレクターを務めた後、共産主義国家のメディア状況を研究するために1988 年に東欧に移住。東欧各地のメディア・アクティビストや研究者と共にインディペンデントメディアの育成や確立、そしてメディアやアートを使った民主活動に従事する。そのネットワークを活かし、1989年にルーマニア革命が起こると、3か月後にはルーマニア革命とメディアの関係を分析する世界で初めての国際会議 “Media Were With Us! - The Role of Media in the Romanian Revolution”をブダペストで開催した。なおこういった活動を続けながら東欧の変革関係のビデオの保存にも努め、そのコレクションは個人のものとしては最大規模ともいわれる。

その後2002年にビルマ(ミャンマー)の民主活動家や文化人からの協力要請を受け東南アジアにベースを移し、現在はミャンマーとタイを中心に同様の活動を続ける。ミャンマーでは映画教育を開始、チェコ国立映画大学といった東欧時代の同僚の協力も得て、同国初の映画祭「ワッタン映画祭」の創設や、ミャンマー・ニューウェイブ映画の台頭に尽力する。ドイツのカールスルーエ芸術デザイン大学では客員教授としてメディア・アクティビズムを指導、チェコのブルノ工科大学芸術学部ではビデオ科主任を務めた。

キュレーターとして関わったプロジェクト:「EX-ORIENTE-LUX-Romanian Video Week」(ブカレスト/ルーマニア、1993)「Orbis Fictus - New Media In Contemporary Arts」( プラハ/チェコ、1995)「POLITIK-UM/New Engagement 」(プラハ城/チェコ、2002)「Re-Designing East」(シュトゥットガルト/ドイツ、グダンスク/ポーランド、ブダペスト/ハンガリー、ソウル/韓国2011~2013)など、著書:「Terminal Landscape」(チェコ、2003)など。