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No.1031 ヤング・パースペクティヴ2020
Young Perspective 2020
2020 12/5 Sat., 6 Sun., 12 Sat., 13 Sun.

    タイムテーブル Schedule

日付/Date 12/5 12/6 12/12 12/13
13:00 A D F C
15:00 B E D A
17:00 C F E B

    会場 Venue

  • イメージフォーラム3F「寺山修司」
    東京都渋谷区渋谷2-10-2
    TEL. 03-5766-0116

  • Image Forum 3F "Terayama Shuji"
    2-10-2, Shibuya, Shibuya-ku
    TEL. 03-5766-0116

    当日受付 Door

  • 一般700円/会員500円
    1 program ticket/General 700 yen, Members 500 yen

  • ※各回入替制
  • ※整理券の発行はありません。各回10分前に開場します

  • 坂の街・尾道

    坂の街・尾道 / City Has a Hill: Case of ONOMICHI

  • わたしたちの家

    わたしたちの家 / Our House

  • ファントム・リーフ

    ファントム・リーフ / Phantom Leaf

  • あなたの瞳に話せたら

    あなたの瞳に話せたら / To You in the Light

  • anipulatio

    anipulatio

  • ユキちゃんとタマちゃん

    ユキちゃんとタマちゃん / Yuki-chan to Tama-chan

  • うつしびと

    うつしびと / UTUSIBITO

  • ASIDE

    ASIDE

  • 東京節2020 - This is Tokyo -

    東京節2020 - This is Tokyo - / TOKYO-BOSHI 2020 - This Is Tokyo -

  • 窓のある情景

    窓のある情景 / Scenes with Windows

  • a shed for substance

    a shed for substance

  • escape

    escape

  • VORTEX

    VORTEX

  • Moratorium

    Moratorium

  • 30歳の旅

    30歳の旅 / At the Age of...

  • PATTERNS

    PATTERNS

  • 私はモチーフ

    私はモチーフ / I am a Motif

  • ふゆうするさかいめ

    ふゆうするさかいめ / Half asleep, Half awake

  • ROLL

    ROLL


次代を担う若手映像作家特集プログラム

イメージフォーラム・フェスティバル2020一般公募部門「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」の1次選考通過作品を中心に、日本で制作された、アニメーション、ドキュメンタリー、ドラマなど多様なジャンルと、そのジャンルをまたぐ新しいアプローチの新作19本を上映します。 1989年から続く「ヤング・パーススペクティヴ」は、常に新しい作家を紹介し、次世代の映像を展望してきました。 これまで紹介された作家は、美術・映像業界など様々な分野で活躍を続けています。


上映プログラム


Aプログラム(4作品73分)

坂の街・尾道  koma_gori/デジタル/6分/2020

広島尾道の街を探索し、坂の街が持つ視覚的な面白さと流れる時間をテーマに置く「街が主役のアニメーション」。冬の尾道、ある一夜に起こる出来事を描く。ストップモーションアニメを主軸に手描きアニメ、CG等の技術を使い、情景の臨場感を追求した。
東京の大学生が旅行者、来訪者の視点から都市を観察し、自分達にとっての尾道を表現する。(koma_gori)


わたしたちの家  村田香織/デジタル/4分/2020

アリスはひとりで出かける。足の赴くままに扉をあけてゆくと、そこには様々な人々の家があった。人々が繰り返し探し求める愛の断片を豊かなイメージとモチーフで描く。(村田香織)


ファントム・リーフ  伊東雄高/デジタル/34分/2020

人々はファントム・リーフと幻葉詩文白書に救済を求めている。しかし白書は偽物、ファントム・リーフはすでにこの世にはない。
救済の術を失った人々はどう生きていくのか。
そして古代の文字を求めて彷徨う主人公の男もまた、救いを望んでいる。
そこで出会う一人の女とその影。
救済のない時代に人間は何によって救われるのか?誰によって救われるのか?彼らを抑圧する社会とは一体何なのか。
そして、失われたファントム・リーフと幻葉詩文白書とは一体何なのか。(伊東雄高)


あなたの瞳に話せたら  佐藤そのみ/デジタル/29分/2019

2011年3月11日の東日本大震災によって、”私”の故郷・宮城県石巻市大川地区も甚大な被害を受けた。地域の中心にある大川小学校では、学校にいた74名の児童と10名の教職員が逃げ遅れ、大津波の犠牲となった。そのうち4名の児童は今も行方不明のままだ。
これは、震災後を生きてきた大川の若者たちから、あの日亡くなった人々へ送る、一通の手紙である。(佐藤そのみ)


Bプログラム(3作品76分)

anipulatio  瀬尾宙/デジタル/7分/2020

私達が普段目にする映像は、一見その出来事の全てを写し取っているように見えます。しかし、画面の外側に何があるのかを私達は知ることはできないし、それらの映像には一部の例外を除きそれを作った人の意思が介在しています。
本作は、「映像を見ること」をテーマに作成しました。本編は6つのパートに分かれていますが、それらは全て45秒間の巨大なサイズのアニメーションの一部を切り取ったり、編集したりして再構成したものになっています。一つの事実も一部を見たり順番が違って見えるだけで、全く別の印象になります。情報の無数に存在する現代の社会で私たちは何を信じていけば良いのでしょう。(瀬尾宙)


ユキちゃんとタマちゃん  高橋幸大/デジタル/33分/2020

ユキちゃんはカジちゃんの部屋に住んでいる。カジちゃんは全然働かないし、女を連れ込む。カジちゃんはタマちゃんを連れてきた。タマちゃんは猫みたいな子で、気づくといなくなる。タマちゃんはユキちゃんになついている。ユキちゃんはカジちゃんとタマちゃんと、生きている。(高橋幸大)


うつしびと  藤野昭輝/デジタル/36分/2020

地球から生まれたモノ、モノから生まれたゴミ。国を発展させるためにモノを作るが、その一方で自然は壊されていく。
僕たちは真実を知らないまま、ただ日本の社会に流されて生きている。
目が見える僕たちは、まるで見えないものがないかのように見えている、モノや情報を疑うことをしない。
一方で目の見えない人は僕たちに見えることは見えないが僕たちに見えないものが見えているのではないか。
目が見えることで見えていないこと、見えないことで見える真実。
目の見える少年と目の見えない女の物語を通して、日本という国を描いた。(藤野昭輝)


Cプログラム(4作品71分)

ASIDE  宮田恵理子/デジタル/14分/2020

この短編は、日本、香港、ドイツとスイスにまつわる個人的なエッセイ映画です。嘘をつくことのできない人工物は、私たちにたくさんのことを言葉なしに伝えてくれます。香港において、大きなプロテストが行われた通りを、Google Earthを通して見てみると、そのようなことが起こった跡が無いにも関わらず、人工物の力によって無意識のうちにある種の人間の暴力性や不完全さを表象しているのは大変興味深いです。それは、まるでわたしたちの本能的な隠せない部分の生き写しの様で、過去の人工物に対しても同じことが言えます。むしろ、自然に帰りつつある歴史的な傷跡にこそ、同じことが言えるのではないでしょうか。それらの傷跡についてのエッセイです。(宮田恵理子)


東京節2020 - This Is Tokyo -  ムラカミロキ/デジタル/4分/2020

都市・東京は江戸時代以降、日本の中心地として繁栄し、現在も首都として多くの重要機関が集められている。大正7年にその情景を歌う形で発表され、その後も多くの人に愛され、リメイクされ続けてきた「東京節」の令和時代における最新版。オリンピックにカッパライ、一体この街、何処へ行く。
モノクローム8ミリフィルムで撮影を行い、デジタルノイズを加える形で制作。画・音、共に古きフォーマットを用いて現代を描くことを試みました。(ムラカミロキ)


窓のある情景  安永佳織/デジタル/22分/2020

昨年、私のたった一年間の「家」であったプロビデンスのアパートでの生活を映像に記録し、かつての日本の「家」での祖母との日々の断片を、字幕として埋め込みました。(安永佳織)


a shed for substance  栗原一萌/デジタル/31分/2020

存在するとはどういうことか――モノクロームな色彩から浮き彫りになる問いの答えはここにはない。ただ事象だけがそこにある。流れる光景の中、何を目撃していたのだろうか。その物語との接触の多様性が、この映画において、一つの存在の態度である。あなたの身の置き場は、あなたの身体だ。
実在している時間の流れ、ビジュアルとサウンドの交わりが紡ぐ、フィクションとドキュメンタリーを漂う映画。(栗原一萌)


Dプログラム(4作品84分)

escape  西尾秋乃/デジタル/9分/2019

何も考えずぼんやりしていると、時々意識だけが体から離れて違う世界へ行ってしまうような感覚になることがある。目は覚めているのに意識だけが体から抜け出ていくまるで白昼夢のような体験は、体を持たない自由な意識が一体どこへ行っているのか、何を見ているのかを私に想像させた。
非現実的で不安定、時間や場所が気まぐれに変化していく白昼夢のイメージを元に、映像作品を制作した。(西尾秋乃)


VORTEX  Takamoto Yamauchi/デジタル/9分/2020

VORTEX(渦):幻覚、妄想の渦に呑み込まれてゆく男の寓話的物語。
意識が混濁した状態を映像で再現するにあたって、ありものは使わず、私自身が東京、ベルリンの街で実際に体験し、記録してきた映像、音声データと、それに加え、自ら演じディレクションした小作品”XNX”を含め、全てを自分自身の”意識の記録”として用いました。それら”意識の記録”を一旦バラバラに解体し、細かく断片化、一部変容させることで、本来の意識の流れを裁断し多量のfragmentを作成しました。その様にして生み出された映像、音声の無作為なfragmentを時間、場所等の整合性を無視しモザイク状に組み上げることで、意識の混沌とした模様を映像として表現しました。人は時としてこの様な自分自身が創り出した”渦”に否応なく呑み込まれ、抜け出せなくなってしまうのではないでしょうか。(Takamoto Yamauchi)


Moratorium  ZONO/デジタル/19分/2019

彼女を振り向かせたい男と、
彼に気をなくした女

出来の悪い物書きの彼と、
踊れなくなった彼女

錠剤の服用が増える一方、彼は後戻りのきかない先へと進む…
(ZONO)


30歳の旅  Johan Chang/デジタル/47分/2020

『30歳、何をしましたか?』海を渡って自作試みの年。30歳を迎える作者は私的な映像と声の旅。ある時点の記憶を辿りながら話す人々。(Johan Chang)


Eプログラム(3作品79分)

PATTERNS  稲葉朋子/デジタル/6分/2020

「勝って世界の模様を変えろ!」パターンをかけた戦いが今、始まる。
紙が立ち上がる、ペラペラコマ撮りアニメーション。
https://tomokoinaba.com/patterns/
(稲葉朋子)


私はモチーフ  羅絲佳/デジタル/8分/2020

三者三様のモチーフ。それぞれ違いすぎて自己疑念まで生じてしまう。だが旋律が流れ始めると音のモチーフは抑えきれずに踊り出し、ほかのモチーフもあとを続く… 実は「私」もモチーフなのか?(羅絲佳)


ふゆうするさかいめ  住本尚子/デジタル/65分/2020

過去を遠ざけるように眠り続けてしまう主人公〈まりの〉は、毎日どうにか“床ずれ”の痛みに耐えながら喫茶店のアルバイトへ通っている。ある日、喫茶店の常連〈まもる〉が布団販売員あることを知り、新しい布団を買いに出かける事で日常は一変!昔の親友〈みのり〉と再会するも、話が噛み合わない。会わないでいた空白の時間、まりのに一体何が……?砂場に埋めていたモノとは……?(住本尚子)


Fプログラム(1作品91分)

ROLL  村瀬大智/デジタル/91分/2020

良弘は、寮とバイト先のリサイクルショップと、たまに大学を行き来するだけの生活を送っていた。彼の唯一の楽しみはリサイクルされなかったガラクタたちを持ち帰り、解体すること。そんな良弘が出会った「フィルム」という未知の物質と少女、ナズナ。この遭遇から良弘の世界が大きく広がっていく。(村瀬大智)




Program


Program A (4works, 79min.)
City Has a Hill: Case of ONOMICHI  koma_gori / digital / 6min. / 2020 *No dialogue
Our House  MURATA Caori / digital / 4min. / 2020 *English subs
Phantom Leaf  ITO Yutaka / digital / 34min. / 2020 *No subs
To You in the Light  SATO Sonomi / digital / 29min. / 2019 *No subs

Program B (3works, 76min.)
anipulatio  SEO Hiroshi / digital / 7min. / 2020 *No dialogue
Yuki-chan to Tama-chan  TAKAHASHI Kohdai / digital / 33min. / 2020 *No subs
UTUSIBITO  FUJINO Teruki / digital / 36min. / 2020 *No subs

Program C (4works, 71min.)
ASIDE  MIYATA Eriko / digital / 14min. / 2020 *English subs
TOKYO-BUSHI 2020 - This Is Tokyo -  MURAKAMI Loki / digital / 4min. / 2020 *No subs
Scenes with Windows  YASUNAGA Kaori / digital / 22min. / 2020 *English subs
a shed for substance  KURIHARA Motoe / digital / 31min. / 2020 *No subs

Program D (4works, 84min.)
escape  NISHIO Akino / digital / 9min. / 2019 *No dialogue
VORTEX  YAMAUCHI Takamoto / digital / 9min. / 2020 *No dialogue
Moratorium  ZONO / digital / 19min. / 2019 *English subs
At the Age of...  Johan CHANG / digital / 47min. / 2020 *No English subs

Program E (3works, 79min.)
PATTERNS  INABA Tomoko / digital / 6min. / 2020 *No dialogue
I am a Motif  Sijia LUO / digital / 8min. / 2020 *English subs
Half asleep, Half awake  SUMIMOTO Naoko / digital / 65min. / 2020 *No subs

Program F (1work, 91min.)
ROLL  MURASE Daichi / digital / 91min. / 2020 *No subs