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No.1039 グラウンド・レベル・シネマ Vol.1.5
2021 6/20 Sun.

      タイムテーブル

    日付 6/20
    14:00

      会場

    • イメージフォーラム3F「寺山修司」
      東京都渋谷区渋谷2-10-2
      TEL. 03-5766-0116

      当日受付

    • 一般1回券700円
    • 13:30より開場、受付開始。17:00終了予定

    • ご来場のお客様へ
    • ・上映順は未定です。
    • ・新型コロナウィルスの影響により日時、プログラムに変更が出る場合があります。
    • ・満席の際にはご入場をお断りする場合がございます。あらかじめご了承下さい。

    • 新型コロナウィルス感染症予防対策についてのお願い
    • ・体調のすぐれない方、発熱(37.5℃以上)ある方はご来場をお控え下さい。
    • ・必ずマスク着用にてご来場下さい。
    • ・入場時、検温させていただきます。

    • 主催:グラウンド・レベル・シネマ運営委員会
    • 共催:イメージフォーラム
    • 協力:在地實驗 ET@T、株式会社ダゲレオ出版

  • Liberty Tree Circus

    Liberty Tree Circus

  • Lockdown Boy

    Lockdown Boy

  • CH2=CH-

    CH2=CH-

  • Tokyo Cyanoghosts

    Tokyo Cyanoghosts

  • Fever

    Fever

  • Time

    Time

  • Waves and shapes

    Waves and shapes

  • Ten Thousand Miles Away

    Haruka, a Free-form Haiku 2019

  • Ten Thousand Miles Away

    Ten Thousand Miles Away

  • Pài-lak ē-poo

    Pài-lak ē-poo

  • Fur Film

    Fur Film

  • Untitled

    Untitled

  • One Day

    One Day

  • SUKIMA

    SUKIMA

  • A portrait of Ronya Othmann

    A portrait of Ronya Othmann

  • The Black Box (prototype)

    The Black Box (prototype)

  • Four Years of Miller - the Third Year

    Four Years of Miller - the Third Year

  • UNGA Resolution 2758

    UNGA Resolution 2758


イントロダクション

level /
アートをハイアート・ストリートアートと安易に差別、区別する事なく、同じ地表、地上の視座で捉えるlevel

revel /
既存のアンダーグランドへのカウンター、状況へのアゲンストとしてのrevel

昨年、日本と台湾の新しい世代の作家が国境を超えて同時に上映し、盛況のうちに終了した〈グラウンド・レベル・シネマ〉Vol.1に新たな作品も加え、Vol.1.5として再び開催!

〈グラウンド・レベル・シネマ〉Vol.1をVol.1.5として再びシーンに問う。新たに「批評」を取り入れたい。そもそも映画を「観る」という行為は、観た映画について「語る」ことでしか存在しえない。とするならば、映画そのものも、観た映画を「語る」ことで初めて存在できるのではないか? 「批評することで映画はこの世界に存在できると考える。作品と批評は常に同時に存在しなければならない。 〈グラウンド・レベル・シネマ〉は新たな「批評」の書き手を待っている。新しい表現のために。(グラウンド・レベル・シネマ実行委員会)

■レビューアーを募集しています!〈グラウンド・レベル・シネマ〉Vol.1.5で上映する作品の批評文を書いていただける方を募集しています。経験等全く不問です。新たに映画評を書きたい、批評を書いたことがないけど書きたい!映画評に興味がある方も歓迎します。(批評文は〈グラウンド・レベル・シネマ〉webサイトで公開します)是非ともVol.1.5にお越しください!※上映終了後に日本サイド作家、観客の皆さんとのトークも予定しています。


上映作品 / Japan Side

リバティツリーサーカス / Liberty Tree Circus
  藤井アンナ (Anna Fujii) /9分

ロックダウンボーイ / Lockdown Boy
  山口健太 (Kenta Yamaguchi) /10分

CH2=CH-
  白水浩 (Hiroshi Shirouzu) /5分

東京サイアノ・ゴースツ / Tokyo Cyanoghosts
  工藤雅 (Masa Kudo) /3分

フィーバー / Fever
  内山尚久 (Naohisa Uchiyama) /8分

Time
  北山ノエル (Noel Kitayama) /4分

波と形 / Waves and shapes
  三上あいこ (Aiko Mikami) /7分

三木自由律はるか2019 / Haruka, Free-form Haiku 2019
  三木はるか (Haruka Miki) /11分

上映作品 / Taiwan Side

截斷面 no.444/ Ten Thousand Miles Away
  陳君典 (Chun-Tien Chen) /8分

拜六下晡 / Pài-lak ē-poo
  徐璐 (Erica Sheu) /3分

毛片 / Fur Film
  徐璐+吳梓安 (Erica Sheu + Tzuan Wu) /7分

無題 / Untitled
  許海文 (Hsu Hai-Wen) /11分

某一天 / One Day
  許岑竹 (Hsu Tsen-Chu) /4分

SUKIMA
  張若涵 (Johan Chang) /3分

作家 Ronya Othmann 的肖像 / A portrait of Ronya Othmann
  曾莉珺 + Cana Bilir-Meier (Lichun Tseng + Cana Bilir-Meier) /3分

黑盒子 / The Black Box (prototype)
  林仕杰 (Lin Shih Chieh) /4分

米勒日記-第三年 / Four Years of Miller – the Third Year
  李明宇 (Ming-Yu Lee) /6分

UNGA Resolution 2758
  雪克 (Shake) /3分



作者コメント

リバティツリーサーカス / Liberty Tree Circus
チャイナタウンは午前二時から。

ロックダウンボーイ / Lockdown Boy
ロックダウンされている。隔たりは今に始まったことではない。
すでに、隔たっていたものが顕在化しただけだ。
映画の運動はその隔たりを乗り越えることができるでしょうか。
スクリーンの中に立ち上がる空間とスクリーンを動き回る身体は隔たりを暴くことができるでしょうか。

CH2=CH-
あれからこの街には何処に行っても視界に入るモノがある。
透明もしくは半透明でとても薄くてツルツルしているアレだ。
だけどアレはずっとこの世界に存在していた気がする。
あらゆるモノはアレにつつまれている。
世界は実はアレで出来ているかもしれない…
まあボンヤリ観て頂ければ幸いです。

東京サイアノ・ゴースツ / Tokyo Cyanoghosts
写真の現像には暗室が必要だが、暗室はコロナ禍において避けるべき密な空間だ。そこで野外でも現像ができるサイアノタイプの技法を使いアニメーションを作った。パンデミックの影響で東京の人口が減り続け、人気のない公園には亡霊が現れるという妄想を表現した。

フィーバー / Fever
fever : 発熱、熱狂
発熱は免疫を活性化する為のとても大切な機能。
それに対して熱狂は集団にになると歴史上大きな悲劇を繰り返してきた。この異常さはどこから生まれてくるんだろうか。

Time
時が経ち、消えゆくものと残るもの。
あの丘の上の木は、私が幼い頃からずっとそこにある。
目の前の、しかし全て見えてはいない移ろいを留めたくなり、カメラを回したある午後の記録。

波と形 / Waves and shapes
2019年11月、北海道の故郷の波の動きをもとにアニメーションの制作を開始した。しかし2020年、疫病の流行により東京から出ることが困難になってしまった。本作はうねる社会と変化せざるえない大切なものたちとの関係を感じながら、東京の自室にて心象風景をドローイングした映像作品である。

三木自由律はるか / Haruka, a Free-form Haiku 2019
種田山頭火がカメラを持ったら何を撮るか?多分ね、自然とか風景じゃなくて自分ばっかり撮ると思うよ。生きざまの不具合に落とし前をつけたい令和元年の三木はるか。生前葬でもする?否、結婚式が先だ!山頭火のことばを胸にウエディングドレスをまとい街をさまよう。三木はるかのセルフドキュメンタリー第10作目。

截斷面 no.444 / Ten Thousand Miles Away
座標 25°11'14.0"N, 121°41'09.1"Eに発生した事件。
たまたま「コロナ終息」を祈願する「迎王祭」に参加した。
「おうち時間」を使って整理した8ミリと135フィルム。カビが生えたり、現像に失敗したものをたくさんのフィルムリーダーとともに構成した。
コロナに襲われた人間と、時間とともに劣化したフィルムが化学変化を生んだ。

拜六下晡 / Pài-lak ē-poo
土曜の午後は祖母の家にいた。
ある土曜日の午後、極私的な儀式で手の届かないあの世と現世がもう一度繋がる。この映画をいなくなった祖母に捧げる。

毛片 / Fur Film
本作は猫と毛の交換日記である。ある日の午後、テスト撮影を始めた。ストリートと屋上をぶらぶらしながら。ある時は前にいたと思えば、忽然として後ろに現れる猫の様に、カメラは台湾とアメリカ、別々の住居、別々の空間にいる撮影者の過去と現在を行き来する。

無題 / Untitled
闇の中、ゆっくりとエネルギーが感じられる身体のパフォーマンスは、社会の状況と問題を反映している。
身体を集中して動かす事で闇から現れたり、隠れたり。まるで幻のような世界に入った様である。声を纏う事が内面と外面の曖昧な境界に衝突と矛盾を生み、時間、空間などの変化が緊張、不安、固執を生じさせる。

某一天 / One Day
2016年から2017年までにかけてレギュラー8で撮ったフィルムを2018年に自家現像、2019年にテレシネ作業を行い、2021年に完成させた。
2年間の些細な記憶を1本のフィルムにまとめると、何日かの思い出は遡れなくなり、全てある日(One Day)になる。

SUKIMA
2020年の春、日本に滞在した最後の1ヶ月、自粛中に撮った8ミリ映像を、台湾に帰国してから16ミリで再構築した。
国境、個人、フィルム、光の隙間。

作家 Ronya Othmann 的肖像 / A portrait of Ronya Othmann
本作は作家Ronya Othmannの肖像である。彼女の日常の映像、読書、思索、絵画に夢中になる姿と友人たちとの時間を描く事で、彼女のドイツのヤズィーディー教に属するクルド人家族の歴史も浮かび上がる。

黑盒子 / The Black Box (prototype)
自行運行、小さな世界。

米勒日記-第三年 / Four Years of Miller – the Third Year
「イギリスのグラスゴー大学にいた猫、ミラー。
またの名をアダム・スミス キャット。4年間、私のそばにいたミラーは2015年1月20日、18歳でこの世を去った。
この映画をミラーに捧げる。

UNGA Resolution 2758
1971年国際連合総会で、2758号決議案を発議した事件をドキュメントとアーカイブを使って再制作した。複声で改めてこのグローバル地政学の秩序を立て直した
事件を解釈する。これも『一つの中国』という主張に関わる重要な歴史的事件である。