作品案内

胴鳴り

上映日程: 6月22日〜7月5日

「胴鳴り」とは── 秋の彼岸前後に海が鳴り山が鳴る現象。雪が降る前触れといわれる。江戸時代の随筆家・鈴木牧之の著書『北越雪譜』にその記述がある。現代では「雪おろしの雷」などと呼ぶ。

本作は全編8ミリモノクロフィルム撮影の長編映画『阿吽』(2019)で劇場デビューを飾った楫野裕が自伝的要素を織り込んだオリジナル脚本を映画化した長編第2作目となる、親子の血縁という絶対的な関係と人間の根源的な孤独を静謐なタッチで描くロードムービー。
父親役に長年舞台で活躍し近年は映画出演も多数の古屋隆太、娘役に本作が長編映画デビューとなり鮮烈な印象を残す三谷菜々美によるダブル主演。共演者に笹峯愛、稲荷卓央、小原徳子、吉田庸、といった映画界・演劇界の実力派の俳優陣が名を連ねる。

ある年の夏、新潟で生まれ育ち高校を卒業したばかりの西沢光は母・真由美に黙ってまだ会った事のない父に会う為に1人東京へやってくる。父・大森直秀は大ヒットテレビドラマの脚本家として脚光を浴びている。光はかつて恋人同士であった真由美と直秀の間にできた婚外子である。突然訪ねてきた娘に戸惑う直秀だったが、娘の存在を知りながら関わろうとしなかった事に罪悪感を抱いていた。直秀は恋人・沙月とのドライブに光を連れていく。大磯の海岸で3人は束の間の時を過ごす…
数日後、新潟へ戻ったはずの光が再び直秀の前に現れる。母に会って欲しいという光。直秀は助手席に光を乗せて真由美の待つ新潟へ向かう──

監督・脚本:楫野裕
出演:古屋隆太、三谷菜々美、笹峯愛、稲荷卓央、小原徳子、吉田庸
企画・製作/第七詩社/配給/ALFAZBET
2024年/日本/カラー/16:9/5.1ch/110分/PG12
ⓒThe 7th Poetry Society

▶︎2024年6月22日(土)より公開

当日料金》一般:1,800円/大学・専門学生:1,300円(学生証の提示が必要)/シニア:(60歳以上)1,300円/会員:1,200円(会員証の提示が必要・同伴1名まで同額割引)/障がい者割引:1,200円(手帳の提示が必要・付添いの方1名まで同額割引)
毎月1日映画サービスデー:一律1,200円/毎週月曜日サービスデー:一律1,200円

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