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No.1061
東京フェイクドキュメンタリーセレクション
2023 4/15 Sat.

    タイムテーブル

日付 4/15 (土)
14:00

    会場

  • イメージフォーラム3F「寺山修司」
    東京都渋谷区渋谷2-10-2
    TEL. 03-5766-0116

    当日受付

  • 一般700円/会員500円

  • ※13:30より当日受付開始


  • 消えた祭

    消えた祭
  • あいするひとよ

    あいするひとよ
  • PAKKKKKKKIS

    PAKKKKKKKIS
  • ベジタブル・バスケット

    ベジタブル・バスケット
  • わたしバスガイド、あなたたち修学旅行生

    わたしバスガイド、あなたたち修学旅行生
  • 非同一性不可逆的反復再生

    非同一性不可逆的反復再生



イントロダクション

テクノロジーの進化により、誰もが気軽に映像作品を創ることができるようになり、いまや世の中は映像コンテンツで溢れています。
一方、フェイクドキュメンタリーは、まだまだ進化の余地がある演出手法といえます。 『東京フェイクドキュメンタリー映画祭』は、フェイクドキュメンタリー特化型映画祭として、2020年に誕生し、2022年にはイメージフォーラム・シネマテークで開催させていただきました。

今回は、過去に東京フェイクドキュメンタリー映画祭で上映した作品や、上映監督による別作品を上映いたします。 事実と虚構が入り乱れ、感情沸き立つ6作品をお楽しみください。

※各監督によるトークショーあり。



作品紹介


消えた祭  澤田サンダー / 14分 / 2018
舞台は「ねぶた祭」が20年前に消えた青森市。
隆盛を誇った祭の記憶を尋ねられ、人々は何を語るのか。
市民にとって、「ねぶた」とは何だったのか。
SFとドキュメンタリーの組み合わせが、巨大化するイベントの見えざる側面に光を当てる。

澤田サンダー:1976年青森県生まれ。2007年に岡本太郎現代芸術賞に入選して、現代美術家としてデビュー。2010年に34歳(最年長)で東京芸術大学大学院映像研究科に入学。2017年には『ひかりのたび』が全国で劇場公開。



あいするひとよ  加藤わこ / 15分 / 2022
彼氏を愛する女子学生。向こう半世紀、彼氏と共に生きることを夢見つつ、2ヵ月ぶりのデートに心弾ませる。
それでも、彼女は秘密を抱えて雨の街を歩き、出会い系アプリで別の男を探す。
カメラが映し出す、誰かを愛するがゆえの、孤独と倒錯。

加藤わこ:1999年新潟県生まれ。高校時代、「動き」のある映像表現に興味を持ち創作を開始。映画美学校フィクションコース第24期修了。



PAKKKKKKKIS  相馬あかり / 47分 / 2016
国内外で高い評価を受ける全盲ラッパー・パッキス氏を追った記録映画。
「俺を支えてるのは杖じゃなくてラップだ」 と語るパッキス氏は、取材中に発覚したHIV感染さえも、新たなアートに昇華させていく。
スターの闇と光が交差する映像体験。

相馬あかり:2014年頃より、友人から譲り受けたカメラで実験映像を撮り始める。2018年に『PAKKKKKKKIS』が東京ドキュメンタリー映画祭にて上映。「みられること」を前提に作られ、その都度消費される映画全般に対して「みること」を前提とした反芻可能な映画制作を心掛けている。



ベジタブル・バスケット  蔵岡登志美 / 7分 / 2020
聴覚障害のある男性の何気ない日常。
八百屋、ジム、食堂―― 。どこに行っても他者とのコミュニケーションは避けられない。それでも彼の周囲には、多くの理解者がいる。
カメラに映る人々の柔らかな眼差しが、温かな社会へのヒントを示唆してくれる。

蔵岡登志美:1981年生まれ。山梨県在住。ENBUゼミ映像監督科卒業。フリーの映画監督であり富士吉田映画学校の講師も務める。 過去作品に監督作品に短編映画『LOKC』、ドキュメンタリー映画『平成富士吉田の胎動』。



わたしバスガイド、あなたたち修学旅行生  三木はるか / 11分 / 2013
塾講師の三木はるかさんは、職場の人たちを誘って鎌倉旅行へ。
しかし当日は生憎のどしゃ降り。しまいには、三木さんがナンパされている最中に、旅行団員の1人が吐き気を催してしまう……。
大仏の前で繰り広げられる、筋書きのあるドキュメント!

三木はるか:1986年群馬県生まれ。 2010年日本大学芸術学部映画学科卒業。イメージフォーラム映像研究所第34期・35期卒業。イメージフォーラム・シネマテーク/ヤング・パースペクティヴ2014では三木はるか特集「諧謔のセルフ・イメージ」が組まれた。セルフドキュメンタリー形式の極私的実験映画を作り続ける。



非同一性不可逆的反復再生  櫻井篤史 / 15分 / 2000
「自分は隣の人のことを、どれだけ知っているか?」
香港帰りの雇われマスター、父不詳の娘を育てるアフロの母、密航の手引きをするオジさん――。
居酒屋に集う人たちを通じ、現実と虚構の境が問われていく。
第1回東京フェイクドキュメンタリー映画祭のグランプリ作品!

櫻井篤史:1956年京都生まれ。1970年頃から8mmフィルムに親しみ、1980年頃から作品発表を開始。製作上映集団ヴォワイアン・シネマテークに参加。1990年頃よりビデオ作品に移行。